寝たきりの方への眼鏡づくり

寝たきりの方への眼鏡づくり

寝たきりの方にとっては、布団の中で過ごす時間が大半です。そこでの、楽しみのための時間の使い方は人それぞれありますが、テレビを見る、新聞や本を読む、食事、好きなものを食べるなどなど、「見ること」が、多くの生活の楽しみに直接繋がっています。

 

ぼやけて見えてしまっては楽しさは減少し、「楽しむ」という心の動きも少なくなると思えます。見えづらくなってくると、見えないことが当たり前になり、見ることを次第に諦めてしまいます。視力自体が衰え、見えづらくなることはもちろんあります。しかしながら、中には眼鏡を使えば良く見える方が多くいらっしゃいます。

楽しみが長く続いていくために、眼鏡をご提案します。

長年眼鏡をさまざまな症状の方にお作りしていて感じることは、「見えること」と「できると思うこと」は、とても関係しているということです。「見えない」と不安になり、諦めてしまうことが増えます。「見える」ことは、その方が「できると思えること」を支え、それは小さいながらも、自信を支えるものです。

私どもは医師ではありませんので、眼鏡でできることはご提供できても、治療が必要なことはご提供できません。反対に、治療が必要な方に、無理に眼鏡をお勧めすることはなく、治療が必要な旨をお伝えさせていただきます。ときにそれは、「眼鏡でよくなると思っていたのに…」とがっかりさせてしまうこともあります。

しかし、その方の「見える」が楽しみに繋がっていると知っていますから、眼鏡でできないことをお伝えさせていただくことも大切な役割だと考えています。まずは、眼鏡でできることを知っていただくため、お声がけいただけたら幸いです。

ベッドの上で視力検査を行い、必要な眼鏡を綿密に調整していきます。さまざまなフレームを取り扱っておりますので、ベッドや布団の中にいらっしゃっても、軽快に使えるフレームもございます。

在宅めがねのある暮らし
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